それがないと困るんです/郷に入っても美意識は変えられない
お買い物はオーストラリア全土、どこへ行っても同じ。
どの都市に行っても、それこそ小さな街に行っても、同じチェーンのスーパーマーケット、同じドラッグストア、アパレルショップがあって、同じ生活用品が手に入ります。
10年くらい前と比べると、便利な商品もお店も増え、クオリティも上がっている感はありますが、やはり日本の市場と比べると品数が少ないので、満足度は下がります。
ひとつ必要な物を探す時に、メーカーも商品も限られてくるのです。絶対的に少ない選択肢。
まあ、現代社会を生きていくには十分なレベルは揃っていると言えますが、アタシは日本生まれ日本育ち。巨大市場に囲まれて生きてきました。
だから、正直まだまだ、「日本なら」ってぶつぶつ言うことがよくあります。中には、見つからない物もあったりして、嘘でしょ、オーマイガー、って状態に陥ることも。
最初からジャングルへ来るつもりでやって来ていれば、諦めもつくのかもしれませんが、オーストラリアで大都市に入るメルボルンにいるわけだし。
また、それがいわゆる「便利グッズ」などではなく、アタシにとっては(そしておそらく多くの日本人にとっても}「必需品」がないのは困ってしまいます。
アタシがこちらに来て一番最初に、「あれ?ないぞ」と気づいた物。
それは女性の顔用の小さなカミソリなんです。
特にアタシは、眉毛を小さなカミソリでケアしないとまったくおかしな形なので、これがなきゃ、そりゃもう大変。
なのに、ない、ない!どこに行っても見つからない!
薬局のお姉さんに聞いてみると、
「こっちでは使わないわね。」
では、こちらのレディたちはお顔のケアをどうしてるのよ、と尋ねると、
「たぶん、ワックスを使ってるんじゃないかしら。」
かしら、って。お姉さんの答え方だと、彼女自身は顔のムダ毛処理をしないようですけど…。
こういうのが、ない。 ピアニィL フェイス用(3本入)【ピアニィ(Piany)】[カミソリ] |
確かにこの国の女性を見ていると、美意識は低い気がします。
ファッションもみんなめちゃくちゃな色使いで、ばらばらだし、お化粧せずに派手なワンピースを着ていたり、お化粧をしてたらしてたでベターッと塗りつけて顔だけ浮いていたり。ドレスを着ているのに歩き方ががさつとか、がさつなアタシが気になるくらいね。
夏になれば、腕はもちろん、あまつさえ腋のムダ毛が生えているレディーたちをお見かけするので、顔のムダ毛くらい気にしない人が大多数なんでしょう。日本人みたいに毛が黒くなければ特にね。
情報があまりないからかな、とも思います。
こちらには、ティーン向けのファッション雑誌みたいなものがない。芸能界も狭すぎて、テレビがファッショントレンドを作ることもない。セレブのゴシップ誌か、広告が半分以上を占める高級ブランドファッション誌ならあります。
日本は情報がありすぎて、また、それによりファッションの流行などの画一化が置きやすいのでしょう。
それに比べれば、オーストラリアは個性的、ってことでいいのか。
とはいえ、アタシは顔のムダ毛はほっとけない。
とりあえずワックス、脱毛クリームみたいな物はあるらしい。でもまぶたの辺りとか、なんか目に悪そうなんだんだけど。
そう思って、しばらくは日本から持ってきたカミソリを使ったり、送ってもらったりしてたな。
で、ある日アジア系のお店に入ったら、そこで小さめのカミソリを見つけたのですよ。いや、嬉しかったな。でも、私がいつも使っていた使い捨ての物のように安全ガードがついておらす、ちょっと力や向きを誤ると、お肌を切っちゃう。
それでもないよりはましなので、と思っているうちに、お店はつぶれちゃいました。
なので、やはり日本へ帰国した時に買いだめしたりでしのいでいたんです。
そしてついに、ダイソーがやってきたのです。
大助かりとなりました。
実はダイソーがオーストラリアへ進出する以前でも、アタシが愛用していた眉用使い捨てカミソリをこちらの韓国コスメショップで見たことがあります。そうですよね、韓国のお嬢さん方は美意識高そうですもんね。
でも、めちゃめちゃな値段設定だったため、買う気にならなかったんです。
ダイソーは$2.80均一だったし、日本製だし、
ただですね、品質に当たりはずれがありまして、なんだこれ、切れない!っていうカミソリを売っている時期もあるので、まだまだアタシ、オーマイガーって叫ぶことも多いわ。
余談ですけど。
よく海外に行かれる女性は、生理用品を気にします。海外モノはごわごわしてるんじゃないか、大きすぎるんじゃないか、とか。でもそれに関してはオーストラリア、全く問題なく、日本の製品と比べても劣らぬ品質です。