ネガ×ポジどっち日記

オーストラリアでへこんでは引きこもり、また這い上がる、そんな毎日。

アタシたちの常識じゃない

アイデンティティの崩壊にさえつながりがねない、異国での暮らし。

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日本人ならこの国で、いろんなことにイライラするだろうって思います。

海外でカルチャーショックはいくらでもあるし、若い子たちならすぐ慣れるでしょうけど。

アタシは海外進出が若くなかったので、完全には適応できないまま。きっとこれからももやもやしながら暮らすことでしょう。

でも、アタシが特に神経質ってわけじゃないと思う。

 

一番キツイのは、土足の習慣。

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家の中に次から次へと泥を持ち込んで来る。ベッドの上には、靴と下着とお菓子の空袋が散乱。コーヒーテーブルに足を投げ出したり、電車なんかで、向かいの席に足を置くし。

びっくりするよりあきれること。電車内に「座席に土足厳禁」の警告が。子供でもわかるでしょ。でもそれはここの常識じゃない。

上も下もない土足文化は、マナー崩壊の一因じゃないかなとすら思う。人に気遣いを感じられない行動を簡単にする、横柄に振る舞うための習慣。

結局、自己中ですよ。だって、めんどくさいからでしょ、脱ぐのが。

 

先進国だけど、キレイだと思わない。

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自分が汚したところは、どうせ誰かがキレイにしてくれるから気にしない。誰かが落としたゴミは、自分のせいじゃないから気にしない。そんな光景をよく見かけます。

ゴミ箱がいっぱいでもゴミを積み上げ、次の瞬間ゴミが落ちても、もうそれは自分のゴミじゃないのね。さっさと立ち去るだけ。

電車内で食べ物をほおばり、その食べくずを自分のお洋服から全部払い落とすとか。電車にゴミを放置して、「仕事をあたえてやってる」って思う人すらいます。

また、スーパーで商品が棚から落ちてても拾わない。それは店員の仕事って態度で無視。

こんなこともありました。アタシの目の前で陳列していた商品に当たって崩した人がいて、アタシが駆け寄って積み直している間、その当人はじっと見てるだけ。アタシを店員と勘違いしたにしろ、ずいぶんな態度だと思うよ。

こんな感じだから、街は汚い。店内も乱れてる。

 

掃除の時間ってそういうことだったんだ、って思う。

ここの学校、生徒には掃除の時間はなく、業者が代わりに行います。大抵は移民の働き手ね。

おうちでも、母親が身の回りの世話や掃除をすべてしてあげるところがほとんどみたいで。

日本でふつうに組み込まれている掃除の時間は、思いやりの精神を形成しますよ、マジで。

 

もひとつ日本人にとってショックなのはカスタマーサービス。

もはや、アタシが思うところのサービスとはえらくかけ離れてしまっていて、どうにもならない。

他人への思いやりが足りないんだから、カスタマーサービスの意味、わからないんだろうな。

銀行へ、郵便局でへ、保険会社へ、デパートへ行くたびに、嫌な思いにさせられるんじゃないかと不安になります。

事例はいっぱいありすぎるんだけれど、わからないことを「わかりません、聞いていきます」と言わずに(言えずに)間違ったことをさも正しいように言ったりさ。忙しい時、疲れている時にはそれを隠そうともせず、ため息まじりの対応だったりね。

まとめてしまうと、「自分が一番」的な威圧的な態度がすべての原因。そこになんの思いやりもないです。自分のことばっか。

人の振り見て、と言いますけど、こんなレベルなら、見て直さなくても、日本人なら間違いなく大丈夫。

 

でも、ここで生きなければならないのが事実。

このマナーの悪さに、非常識さに耐えられない人は日本に帰るんです。帰られない理由があるなら、なんとかしなければならない。

アタシの場合、慣れないし、まだいちいち腹が立つんだけど、少なくともアタシ自身は日本人から見て、非常識じゃない人間でいようと思うことで、どうにかやってます。

悪い意味でオーストラリアかぶれした非常識な日本人を見ると、帰りたくなりますけど。それが一番最悪だわ。

 

 

ボクシングデイは出歩くもんじゃない

クリスマスが終わると、間髪入れずにボクシングデイという名の大バーゲン

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決してボクシングをする日ではなく、プレゼント、つまりボックスを開ける、を意味する日。でも実質はお買い物デイ。

ゴーストタウン状態だったクリスマスと対照的に、翌日は、狂喜乱舞するショッパーたちが街を埋めつくします。

あの状態で、買い物できるなんてアタシには信じられません。

外へ出なきゃよかったと思いました。

 

おのれをわきまえず、デパートに筆記用具を求めに出掛けたアタシ。

人、人、人がいっぱい。そして彼らは秩序を知らない。ぶつかっても謝らず、道を塞いで立ち話もきにしない。試合の終わった甲子園のよう。

入り口からのろのろと歩く人々に、すでにうんざりモード突入。

ステーショナリー売り場は、はるか上階。と言っても、ふだんならものの1、2分で到着できます。当たり前ですが。

エスカレーターの麓と頂上にはガードマンたちが配置され、ものものしい雰囲気。どこだよ、ここ。デパートだよ。

みんな、笑ってないし。楽しいはずのショッピングなのに、疲れ果てて、でも流行りに便乗しなきゃ置いてかれちゃう、みたいな顔で。きっと昨日、飲み過ぎたんでしょうけどね。

エスカレーターに乗るため、うねうねと続く長蛇の列に果敢に飛び込む。よくやった、アタシ。でも、すでに腰に痛みを感じはじめていました。

 

愛想笑いどころか苛立ちを隠さないガードマン。 

危険防止かなんなのか、エスカレーターは一列で、一人ずつしか通されず、さらに渋滞悪化。

そうして「一人ずつね!」と、時には客の肩をつかんで制止をはかるガードマンたちの野太い声が響く中、アタシはついにエスカレーターにご搭乗。パーソナルスペースを確保。

しばしの安息が訪れたとき、この状態では例え商品にたどりついても、それをレジに持って行くのにどれだけかかるんだろうと、冷静に考えました。

腰の痛みはどんどん増してくる。無理だ、レジに並ぶなんて無理。

 

エスカレーターを降車、そしてきびすを返す決心。

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一階から二階にあがっただけで、もういいやと。

明日出直し。そう、世界は明日も回っている。なんでアタシわざわざこの日を選んだのでしょう。

アタシには敷居が高すぎるチャレンジでした。満員電車通勤に慣れ親しんだのは、今は遠い昔ということ。

下りのエスカレーターはほとんど並ばずにすみました。

 

おまけ。

「クリスマスは終わったんだよ。」

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「ぼうや、いいね。」

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「終わったんだよ!」

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そんなクリスマスプレゼントはいらない

今日は楽しいクリスマスだそうですね。(26日になったけど。)

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オーストラリアは都市部でも、クリスマスイブの午後からクリスマスまる一日、どこもかしこも閉まります。24hours/7daysと謳っておきながら、この時期はすがすがしいまでに「休業っす」と言い切れるお店の数々。

子供も大人も、赤ん坊でさえきゃっきゃとはしゃぎまくり。浮足立つどころじゃない、不可視のホバーボードが流行ってますねってくらいの浮かれざまです。

家族がいるなら楽しいかもだけど、そうでなきゃ、なんとなく、ああアタシ異邦人、って思い知らされるダークな時期です。

そんなちょっぴり辛いクリスマスに、ブログを始めてみようと思うアタシは、なかなか暗いと思うわけで。

ま、暇だしね、クリスマス。 

 

クリスマスはやっぱり、プレゼントが主役だと思います。 

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アタシ仏教徒だし。宗教としてのクリスマスは無視。

プレゼント選び。アタシはけっこう悩んで、慎重に、嫌われないようなチョイスをするよう心掛けるんだけれど、その努力の割に、人に贈ったものって、ほどなく忘れてしまうのはいったい。

逆に人にもらったものって、地獄の果てまで行っても忘れない。あ、クリスマスに地獄なんて言っちゃ、ダメダメでした。

そんなアタシが、もらって嬉しかったプレゼント、ではなく、気持ちは嬉しい、と思いたいけど正直何もくれない方がましだった、っていうクリスマスプレゼントのワーストファイブを書き連ねてみます。

 

1. タルカムパウダー

むかーしの化粧品の臭いがして、昭和のお父さんが通っていた床屋にいるような、またはおばあちゃんの家に来たような、そんな感覚に襲われました。ちょっと、もう少し、フレッシュな臭い求ム、でした。

 

2. 片手サイズのクリスマスプディング

これをわざわざ、プレゼントだよ、って差し出され、心の底からいらねーよ、と思いました。旅行土産のばらまき菓子ですか?そんなちっちゃなプディングひとつクリスマスにもらったって。ついでにアタシ、これ嫌い。

 

3. 猫の揺れるアタマがついてるボールペン

うん、かわいいかわいい。贈り主が、自分のかわいさをアピールするために選んだとしか思えません。ペンの部分がピンクだし。贈る方ももらう方も30代。イタイイタイ。

 

4. ちょっとおしゃれめなハンドクリームとかミルクローション

自分の気に入ってるものはすでにあるので、まず使わない。よしんば使っても、肌に合わなかったら困るし。誰かにあげる日が来るまでの保管場所にも困ります。

 

5. 電気湯沸かし器

彼氏さんからプレゼントしていただきましたが、日用品って、なんか、特別感なしで寂しい。どよーんってなりました。使ってますけど。友人からだったら、ただ嬉しかったかも。難しいお年頃で申し訳ないですね。

 

5位以外は、「別に親しくはないけれど、クリスマス当日にその場にいるからなんかあげなきゃ」、っていう臭いがぷんぷんします。無理やりそうして贈った方はいい気分かもしれませんね。こっちは複雑。

 

もひとつおまけで、こんなプレゼント。

今年、アタシがもらったのではないけれど、いらないと思うよ、とツッコミたくなったクリスマスプレゼントを見てしまいました。

ある彼氏さんから彼女さんへのサプライズプレゼントで、それは、写真付きのマグカップ。しかも彼女の写真入りをあげていました。うむ、どうかな、それは。彼氏さんの写真入りでも引くと思いますけど。ふつうは、自分の写真見つめながらコーヒー飲むなんてしたくないよ。

とりあえず彼女さんは笑顔でありがと、と。お疲れ様です。

 

そうしてなんとかクリスマスを乗り越えました。

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けれども、ホリデイはまだ続くのです。

ニューイヤーもあるしね。スクールホリデイも続くしね。学校が始まったと思ったら、またすぐにイースターホリデイだ、ってはしゃぐんだからね。

ここから、だらだらしたホリデイ気分に支配されるこの国。アタシ異邦人、覚悟せねば。