ネガ×ポジどっち日記

オーストラリアでへこんでは引きこもり、また這い上がる、そんな毎日。

DIYでいいんじゃないの/ダイソーグッズで靴箱作り

長い冬からやっと抜け出したようで、暖かい日が続いています。

f:id:ukidoki:20161109145817j:plain

サンシャインサンシャインやっほー。

 

ビザに関するごたごたがまだ片付かないため、元気いっぱいとはいきませんが、気候のおかげで少しはストレスが和らぎます。

冬の間はほとんど人と会うことがなかったアタシ。

というより、会う気にならなかったのね。自分がうまくいっていない時に人と会うのは辛い。それが友人だったりすると、余計に、なんて言うか、取り繕った笑顔で会いたくない。自分もしんどいけど、相手にも悪いと思うので。

おたがいに愚痴をこぼせるほどの親友なら大丈夫ですが、残念ながらここにはいないので。

 

そんなアタシですが、先週末に友人をウチに招待しました。

久々に人が訪ねて来るということになると、気候の力も手伝ってか、一週間前からアタシのポジティブスイッチが入ったようでした。

もともと物が少なく、掃除もこまめにしているので、片付けなくちゃなどという心配はありませんでした。むしろ殺風景なのが気になりました。

ただ、靴箱とかシューラックがなかったため、靴がむき出しでずらっと並ぶ玄関がごちゃごちゃして見えたのです。その靴をなんとかキレイにまとめたい、と思ったアタシ。

日本の玄関にあるちゃんとした靴箱って、ここで見たことない 。パイプ製やすのこのシューラックはよく見かけるけど、あれはアタシ、靴が丸見えであまり好きではないわ。

そんなことを考えていると、リサイクルごみに出しそびれていたダンボール箱が目に付いて。

f:id:ukidoki:20161109152116j:plain

テレビ台が運ばれてきた時のダンボール箱。

 

その瞬間、アタシに降り注がれる見えない力。

「よし、これで靴箱作っちゃえ。」

 

というわけでDIYはじまる。

並々ならぬヤル気と集中力が湧いてきて、翌日には三時間ほどで靴箱を完成させたアタシでしたよ。

そりゃきちんとしたモノができたわけではなく、扉もないけど、まあ、丸見えではない。ああ、すっきりしたわ。

f:id:ukidoki:20161109153858j:plain

f:id:ukidoki:20161109153905j:plain

試行錯誤で補強を重ねて…

f:id:ukidoki:20161109153910j:plain

包装紙をぺたぺた…

f:id:ukidoki:20161109153922j:plain

ダイソーさまのすのこを使用。

 

メルボルンにはダイソーがあるので、それをしっかり活用させていただきました。これほど真剣に100均を歩き回ったのは初めて。ネット上で100均DIYをググって、便利な商品を検索。オーストラリアだからなー、日本と同じものはないかもなー、と思いましたが、ほぼ、ありましたね。ばんざい。

ちなみに、こちらのダイソーは$2.80が基本。もはや100均ではありません。

 

人に会う、人と関わりを持つことで、頭がフル回転。

友人の訪問がなければアタシの頭も身体も動かなかったわ。人付き合いって苦手だけれどやっぱり大切。

ハーブの鉢植えも買って飾ったし、久々におしゃれに気を使ったし。自分の存在を自分で強く感じることができました。

人がアタシの名前を呼ぶことで、アタシが存在する、世界とつながっていることを認識できる。大袈裟なこと言えば、他人がいないならば、アタシに名前はいらないわけで。

冬の終わりとともに100均DIYという新たな楽しみもできて、少しポジティブ。

f:id:ukidoki:20161109163120j:plain

戦わなければならない

長いこと忘れていました、川本真琴さん。

f:id:ukidoki:20160504105026j:plain

彼女の歌のイメージってこんな感じ。

 

例のニュースで思い出したんですけどね。川本真琴さんのメジャーデビュー、私が高校生でしたか。

いま思えば、ハタチそこらの女の子が、すごい音楽を奏でていたんですね。また、声がかわいらしくて。当時まだまだコドモだった私にはその歌詞は刺激が強すぎましたが、今聴くと、その十代後半の女の子の心情はちょっとこそばゆかったりもします。

そういえばアタシ、CD持っていたわ。今度実家に帰った時に探してみよう。

というところで、帰国するかも、という話なんですけど。

 

現在、移民局によるビザの審査を待っているんです。

そしてなんだか前途多難の様相を呈しております。

オーストラリアに来てから何度かビザを切り替えて、今まで特にトラブルに合ったことはないんですが、今回、初めて移民局に電話をしたり、プロのエージェントに助けを求める事態になり…。

私はとても慎重なタチ。ビザ申請にあたり、何度も政府のウェブサイトや配布されている資料を読み、申請書も頭が痛くなるほど幾度と見直しました。移民局のスタッフとのやりとりも何度かあり、指示に従ってきました。

にも関わらずのトラブル。

 

ビザ申請は毎回、本当に胃がキリキリします。

お金、時間、それにかける労力。全てに心と体を削られてしまう感じ。神経質すぎると思われるかもしれないけど、ビザが降りなければ、すぐに荷物をまとめて日本へ帰国、そしてまた新たな生活を始めなければならないわけで、そう楽観的ではいられないわ。

詳細は書きませんが、今回身を持って感じているのは、「自分を守れるのは自分だけ」ということです。

 

この国では、人々は自尊心がとても強いと感じます。

知らないことを「知らない」とは、なかなか言いません。それゆえ、適当に取り繕った情報を渡されることが多々あります。誰かの人生が左右されることなど考えない。ビザ申請者からすれば、それは誤誘導であり、嘘となります。人の立場に立って考えるという、基本的な接し方ができないのかな。知人間のやりとり、というならまだしも、サービスを提供者である場合、それは職業倫理としては大問題です(ただの知人同士ならまだ救いがあるのです、関わらなければいいのですから)。

また、こちらが正しいことを言っていても、頭ごなしのNOが返ってくる場合があります。まるで引っ込みがつかないかのように。聞く耳をもたない人も。

どちらのケースでも、まず感情的にならず、相手の威嚇に怯えず、何度かこちらの意見を伝えること。そしてはやいうちに他のスタッフ、上司と話ができるようにすること。電話の場合は難しいかも。オフィスやお店なら、粘れば上司が現れます。

<受け身で、素直で従順、だまされても文句も言えず、正しい場所に助けも求める方法も知らないのなら、ここでは生きていけない、と感じます。

私は気が弱いので、こちらに来た当初はNOと言われればすぐに引き下がっていました。けれど、後でよくよく考えてみると、相手の言い分がおかしいとしか思えない場合が何回もありました。そうしてようやく気づいたのです。この国ではサービスの窓口が適当なことを。

 

そうしてアタシは少しずつ、戦う術を身につけました。

けれど今でも何らかの手続きを行わなければならない時、どこかのオフィスへ出向かなければならない時、ものすごく気が重くなます。いつも気が抜けない。

救いは、その分たまにとても親切な人に出会うと、とんでもなく’’幸せな気分になることかしら。

アタシたちの常識じゃない

アイデンティティの崩壊にさえつながりがねない、異国での暮らし。

f:id:ukidoki:20151229115345j:plain

日本人ならこの国で、いろんなことにイライラするだろうって思います。

海外でカルチャーショックはいくらでもあるし、若い子たちならすぐ慣れるでしょうけど。

アタシは海外進出が若くなかったので、完全には適応できないまま。きっとこれからももやもやしながら暮らすことでしょう。

でも、アタシが特に神経質ってわけじゃないと思う。

 

一番キツイのは、土足の習慣。

f:id:ukidoki:20151229111435j:plain

家の中に次から次へと泥を持ち込んで来る。ベッドの上には、靴と下着とお菓子の空袋が散乱。コーヒーテーブルに足を投げ出したり、電車なんかで、向かいの席に足を置くし。

びっくりするよりあきれること。電車内に「座席に土足厳禁」の警告が。子供でもわかるでしょ。でもそれはここの常識じゃない。

上も下もない土足文化は、マナー崩壊の一因じゃないかなとすら思う。人に気遣いを感じられない行動を簡単にする、横柄に振る舞うための習慣。

結局、自己中ですよ。だって、めんどくさいからでしょ、脱ぐのが。

 

先進国だけど、キレイだと思わない。

f:id:ukidoki:20151229111657j:plain

自分が汚したところは、どうせ誰かがキレイにしてくれるから気にしない。誰かが落としたゴミは、自分のせいじゃないから気にしない。そんな光景をよく見かけます。

ゴミ箱がいっぱいでもゴミを積み上げ、次の瞬間ゴミが落ちても、もうそれは自分のゴミじゃないのね。さっさと立ち去るだけ。

電車内で食べ物をほおばり、その食べくずを自分のお洋服から全部払い落とすとか。電車にゴミを放置して、「仕事をあたえてやってる」って思う人すらいます。

また、スーパーで商品が棚から落ちてても拾わない。それは店員の仕事って態度で無視。

こんなこともありました。アタシの目の前で陳列していた商品に当たって崩した人がいて、アタシが駆け寄って積み直している間、その当人はじっと見てるだけ。アタシを店員と勘違いしたにしろ、ずいぶんな態度だと思うよ。

こんな感じだから、街は汚い。店内も乱れてる。

 

掃除の時間ってそういうことだったんだ、って思う。

ここの学校、生徒には掃除の時間はなく、業者が代わりに行います。大抵は移民の働き手ね。

おうちでも、母親が身の回りの世話や掃除をすべてしてあげるところがほとんどみたいで。

日本でふつうに組み込まれている掃除の時間は、思いやりの精神を形成しますよ、マジで。

 

もひとつ日本人にとってショックなのはカスタマーサービス。

もはや、アタシが思うところのサービスとはえらくかけ離れてしまっていて、どうにもならない。

他人への思いやりが足りないんだから、カスタマーサービスの意味、わからないんだろうな。

銀行へ、郵便局でへ、保険会社へ、デパートへ行くたびに、嫌な思いにさせられるんじゃないかと不安になります。

事例はいっぱいありすぎるんだけれど、わからないことを「わかりません、聞いていきます」と言わずに(言えずに)間違ったことをさも正しいように言ったりさ。忙しい時、疲れている時にはそれを隠そうともせず、ため息まじりの対応だったりね。

まとめてしまうと、「自分が一番」的な威圧的な態度がすべての原因。そこになんの思いやりもないです。自分のことばっか。

人の振り見て、と言いますけど、こんなレベルなら、見て直さなくても、日本人なら間違いなく大丈夫。

 

でも、ここで生きなければならないのが事実。

このマナーの悪さに、非常識さに耐えられない人は日本に帰るんです。帰られない理由があるなら、なんとかしなければならない。

アタシの場合、慣れないし、まだいちいち腹が立つんだけど、少なくともアタシ自身は日本人から見て、非常識じゃない人間でいようと思うことで、どうにかやってます。

悪い意味でオーストラリアかぶれした非常識な日本人を見ると、帰りたくなりますけど。それが一番最悪だわ。