ネガ×ポジどっち日記

オーストラリアでへこんでは引きこもり、また這い上がる、そんな毎日。

日本食に癒されたいじゃない/オーストラリアでは主に自炊がいい、そのわけは

鬱々なアタシが癒されるかも、と思うモノ。

それはジャズとチャイティーと日本食。

ジャズって特に興味もなかったし、今でも好きだとかいうわけではないんだけども、聴くとアタマがふわあって開放されて、緊張が和らぐ感じがします。時には涙まで出てくる始末。なんか、音楽のマジックがあるんでしょうね。

チャイティーはオーガニックのチャイティーバッグを買って、さらにジンジャーだのなんだのを足していただいています。アタシはコーヒー好きなんですが、飲み過ぎて心臓バクバクして、目の奥が広がるような感覚に襲われていたので(カフェインの過剰摂取?)、数ヶ月前から、家ではなるたけチャイを飲むようになりました。これがコーヒーとは真反対の効果で、ほっこりと気分が落ち着くのです。ハーブとかスパイスの力ってすごいんだな。

そして日本食。慣れ親しんだ味だから食べると落ち着く、っていうより、大豆に含まれるイソフラボン効果みたいね。イソフラボンで精神安定が得られるんだって、最近知りました。だから、鬱々しがちなアタシは自然と欲するってわけ。醤油、味噌、豆腐、納豆などなど、日本食なら必ず大豆を摂ることになりますから。

 

そう、アタシは基本的に和食派。

f:id:ukidoki:20161124214929j:plain

メルボルンには、日本食食材店もレストランもわんさかあるので、不自由しません。

納豆を食べてる、って言うと、日本の友人らは一様に驚きます。私もオーストラリアで見つけた時はびっくりしたわ。しかも冷凍庫に入って売られてるので。

他にも、梅干しやきゅうりの漬物とかも意外だったかな。

海を渡って来ている分、少し割高ですけど、自炊するわけですから、外食するよりは節約できます。

 

それに、実は外食はそんなに楽しみではなくて。

というのも、レストランは、「え、これで商売してるの?」って思うようなクオリティが多すぎるのが難。「まあまあ不味い」店舗数が「まあまあ美味しい」を上回ってるんじゃないかと。アタシが外しているだけだったらごめんなさい。

うーん、でも日本だったら即潰れるだろうってお店がいくつも、何年も商売をしていたりするの。ここの人たちの舌はどうなってるんでしょうか。

たとえば最近、おしゃれなジャパニーズレストランバー、「見た目」重視なお店をよく見かけるんだけど、流行ってるのね。ライトはおしゃれだけれど、店内は暗くてメニュー見るのも一苦労、大音量のミュージックで会話もできない。メニューは料理よりもお酒の種類の方が多い。その料理はというと、やたら大きな器とデコレーションでどう、すごいでしょ、ってアピールするだけで味はいまいち。カウンター前に酔っ払った若者たちがひしめきあい、休むことなくアルコールを飲み続けている。

ビジネスとしては正解、そういうお店作りの方が。こちらの人々は、社会人でもまるで新歓コンパの大学生か、という勢いでじゃんじゃん飲みまくりますから。

アタシとしては、ちょっと疑問。本当に美味しいものを食べたいと思わないのかしらって。それより、味がわかんないくらいに飲む方が娯楽だという風潮なのかな、って。

 

それでも、「ものすごく美味しい日本食レストラン」は、もちろんあります。

アタシは別にお店の回し者でもなんでもありません。が、ほんっっっとうに美味しいのを知ってもらいたい。たまたまなんかの表紙にアタシのブログを開いた人が、たまたまメルボルンを訪れる機会があるなら、ぜひ行ってほしいわ、bistro GOEMONに。

ここのお料理、見た目も味ももうてっぺん飛び越えてますよ。ああ、アタシ何言ってんだかわかんない。

豚の角煮なんかもう、極上です。極上の癒しを得られること間違いなしです。アタシ普段ほとんど肉嫌いな人なんですけど、これはきっとどんな人でも、食べるのやめられませんって。

ここですよ、ココ↓

 

bistro GOEMON (ビストロ・ゴエモン)

住所 281 Glen Huntly Road, Elsternwick, VIC 3185

電話 現地 03 9523 9900 国際 +61 3 9523 9900

 

シティから電車で15分の駅、Elsternwick (エルスタンウィック)のすぐそばにあります。大きなお店ではないので、特に週末は予約した方がいいと思います。

ここの駅前にはローカルの映画館があるので、お食事後に映画鑑賞もいいと思います。アタシはよくそうしてます。が、はっきり言って。映画はついでです。レストラン目当てです。どんなにいい映画でも、ここの味にゃあ勝てませんって。

アタシとしては毎日でもこのお店へ行きたいのですが、そんな余裕はありません。なのでおうちで納豆ごはんとお味噌汁でイソフラボンに癒されつつ、ストレスフリーな節約をし、次の訪問に思いをはせるのです。

ああ、この世に、メルボルンに和食があってよかった。

DIYでいいんじゃないの/ダイソーグッズで靴箱作り

長い冬からやっと抜け出したようで、暖かい日が続いています。

f:id:ukidoki:20161109145817j:plain

サンシャインサンシャインやっほー。

 

ビザに関するごたごたがまだ片付かないため、元気いっぱいとはいきませんが、気候のおかげで少しはストレスが和らぎます。

冬の間はほとんど人と会うことがなかったアタシ。

というより、会う気にならなかったのね。自分がうまくいっていない時に人と会うのは辛い。それが友人だったりすると、余計に、なんて言うか、取り繕った笑顔で会いたくない。自分もしんどいけど、相手にも悪いと思うので。

おたがいに愚痴をこぼせるほどの親友なら大丈夫ですが、残念ながらここにはいないので。

 

そんなアタシですが、先週末に友人をウチに招待しました。

久々に人が訪ねて来るということになると、気候の力も手伝ってか、一週間前からアタシのポジティブスイッチが入ったようでした。

もともと物が少なく、掃除もこまめにしているので、片付けなくちゃなどという心配はありませんでした。むしろ殺風景なのが気になりました。

ただ、靴箱とかシューラックがなかったため、靴がむき出しでずらっと並ぶ玄関がごちゃごちゃして見えたのです。その靴をなんとかキレイにまとめたい、と思ったアタシ。

日本の玄関にあるちゃんとした靴箱って、ここで見たことない 。パイプ製やすのこのシューラックはよく見かけるけど、あれはアタシ、靴が丸見えであまり好きではないわ。

そんなことを考えていると、リサイクルごみに出しそびれていたダンボール箱が目に付いて。

f:id:ukidoki:20161109152116j:plain

テレビ台が運ばれてきた時のダンボール箱。

 

その瞬間、アタシに降り注がれる見えない力。

「よし、これで靴箱作っちゃえ。」

 

というわけでDIYはじまる。

並々ならぬヤル気と集中力が湧いてきて、翌日には三時間ほどで靴箱を完成させたアタシでしたよ。

そりゃきちんとしたモノができたわけではなく、扉もないけど、まあ、丸見えではない。ああ、すっきりしたわ。

f:id:ukidoki:20161109153858j:plain

f:id:ukidoki:20161109153905j:plain

試行錯誤で補強を重ねて…

f:id:ukidoki:20161109153910j:plain

包装紙をぺたぺた…

f:id:ukidoki:20161109153922j:plain

ダイソーさまのすのこを使用。

 

メルボルンにはダイソーがあるので、それをしっかり活用させていただきました。これほど真剣に100均を歩き回ったのは初めて。ネット上で100均DIYをググって、便利な商品を検索。オーストラリアだからなー、日本と同じものはないかもなー、と思いましたが、ほぼ、ありましたね。ばんざい。

ちなみに、こちらのダイソーは$2.80が基本。もはや100均ではありません。

 

人に会う、人と関わりを持つことで、頭がフル回転。

友人の訪問がなければアタシの頭も身体も動かなかったわ。人付き合いって苦手だけれどやっぱり大切。

ハーブの鉢植えも買って飾ったし、久々におしゃれに気を使ったし。自分の存在を自分で強く感じることができました。

人がアタシの名前を呼ぶことで、アタシが存在する、世界とつながっていることを認識できる。大袈裟なこと言えば、他人がいないならば、アタシに名前はいらないわけで。

冬の終わりとともに100均DIYという新たな楽しみもできて、少しポジティブ。

f:id:ukidoki:20161109163120j:plain

戦わなければならない

長いこと忘れていました、川本真琴さん。

f:id:ukidoki:20160504105026j:plain

彼女の歌のイメージってこんな感じ。

 

例のニュースで思い出したんですけどね。川本真琴さんのメジャーデビュー、私が高校生でしたか。

いま思えば、ハタチそこらの女の子が、すごい音楽を奏でていたんですね。また、声がかわいらしくて。当時まだまだコドモだった私にはその歌詞は刺激が強すぎましたが、今聴くと、その十代後半の女の子の心情はちょっとこそばゆかったりもします。

そういえばアタシ、CD持っていたわ。今度実家に帰った時に探してみよう。

というところで、帰国するかも、という話なんですけど。

 

現在、移民局によるビザの審査を待っているんです。

そしてなんだか前途多難の様相を呈しております。

オーストラリアに来てから何度かビザを切り替えて、今まで特にトラブルに合ったことはないんですが、今回、初めて移民局に電話をしたり、プロのエージェントに助けを求める事態になり…。

私はとても慎重なタチ。ビザ申請にあたり、何度も政府のウェブサイトや配布されている資料を読み、申請書も頭が痛くなるほど幾度と見直しました。移民局のスタッフとのやりとりも何度かあり、指示に従ってきました。

にも関わらずのトラブル。

 

ビザ申請は毎回、本当に胃がキリキリします。

お金、時間、それにかける労力。全てに心と体を削られてしまう感じ。神経質すぎると思われるかもしれないけど、ビザが降りなければ、すぐに荷物をまとめて日本へ帰国、そしてまた新たな生活を始めなければならないわけで、そう楽観的ではいられないわ。

詳細は書きませんが、今回身を持って感じているのは、「自分を守れるのは自分だけ」ということです。

 

この国では、人々は自尊心がとても強いと感じます。

知らないことを「知らない」とは、なかなか言いません。それゆえ、適当に取り繕った情報を渡されることが多々あります。誰かの人生が左右されることなど考えない。ビザ申請者からすれば、それは誤誘導であり、嘘となります。人の立場に立って考えるという、基本的な接し方ができないのかな。知人間のやりとり、というならまだしも、サービスを提供者である場合、それは職業倫理としては大問題です(ただの知人同士ならまだ救いがあるのです、関わらなければいいのですから)。

また、こちらが正しいことを言っていても、頭ごなしのNOが返ってくる場合があります。まるで引っ込みがつかないかのように。聞く耳をもたない人も。

どちらのケースでも、まず感情的にならず、相手の威嚇に怯えず、何度かこちらの意見を伝えること。そしてはやいうちに他のスタッフ、上司と話ができるようにすること。電話の場合は難しいかも。オフィスやお店なら、粘れば上司が現れます。

<受け身で、素直で従順、だまされても文句も言えず、正しい場所に助けも求める方法も知らないのなら、ここでは生きていけない、と感じます。

私は気が弱いので、こちらに来た当初はNOと言われればすぐに引き下がっていました。けれど、後でよくよく考えてみると、相手の言い分がおかしいとしか思えない場合が何回もありました。そうしてようやく気づいたのです。この国ではサービスの窓口が適当なことを。

 

そうしてアタシは少しずつ、戦う術を身につけました。

けれど今でも何らかの手続きを行わなければならない時、どこかのオフィスへ出向かなければならない時、ものすごく気が重くなます。いつも気が抜けない。

救いは、その分たまにとても親切な人に出会うと、とんでもなく’’幸せな気分になることかしら。